川口歯科医師会


川口訪問歯科センター


防災及び災害時の歯科医療の取り組み

一般社団法人川口歯科医師会では大きな災害が発生したときに、川口市が定める「川口市地域防災計画」と、市と締結した「災害時の歯科医療活動に関する協定書」に基づき歯科医療救護活動を行います。また災害により不幸にして死亡者が発生し身元を確認する必要がある場合は、身元確認班を組織し、歯科医師2名ずつのチームを編成し、埼玉県警察本部からの要請に基づき警察協力医への歯科医学上の協力を行います。


防災事業

実際に大規模事故・災害が発生時には、災害時歯科医療の行動をスムーズに行えるように、本会では平成13年より独自の防災訓練を開始し、平成15年からは川口市総合防災訓練に参加しています。歯科医療救護訓練及び地元所轄の川口警察署と武南警察署と連携し、法歯学を活用した個人識別(口腔内所見採取)の身元確認訓練を行っています。現在まで毎年継続的に15人前後の会員及び警察協力医である本会会員が参加しております。またこれまでの訓練に参加したことにより川口市との災害時での指揮系統や協力体制、連携を構築し、平成20年には川口市防災会議への参加が始まりました。その経験を生かし「災害時の歯科医療活動に関する協定書」を平成28年12月に川口市と締結しました。川口市や地元の警察署をはじめ、消防署、医師会、薬剤師会、歯科衛生士会、歯科技工士会や地域団体など多くの関係機関とより強固な関係を構築し協力、連携し川口市民のために防災訓練に積極的に参加活動しております。


災害時歯科医療

大規模事故・災害時の発災直後の救急歯科医療やその後の応急救護活動及び多くの方々が一時的に身を寄せる避難所においても口腔衛生指導や歯科相談、歯痛への対処ならびに入れ歯の修理や作製等を行ないます。また避難所での劣悪環境下での肺炎・インフルエンザなどの感染症予防や身体の健康維持のために極めて重要なものである口腔ケアなどの歯科医療救護活動など、すべての歯科医療活動に際しては川口市との「災害時の歯科医療活動に関する協定書」に基づいた協定により川口市災害対策本部からの出動要請に応じ、不幸にも被災された市民の皆様のためにこれに当たります。又、資質向上のための研修会を行い、日常から災害時の会員緊急連絡網の整備・救急歯科医療訓練、災害対策マニュアルの策定、歯科医療を速やかに提供できる医療連携態勢の整備、災害時でも市民の皆様が閲覧可能な歯科診療提供可能な会員診療所マップの整備、他出動装備及び備品の整備・備蓄を行っています。また本会災害対策本部設置運営訓練等の実施を通じて有事の際の対応法を常に確認、検証することにより予期せぬ災害に備えています。



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